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2024.11.25 基礎科板ガラス

令和6年度板ガラス作品

一か月ほど続いた板ガラス造形の授業。最終日は講評会を行いました。

(板ガラス造形・・・窓やショーケースなどに使われる工業用の板ガラスを利用し造形作品を作ります。積層、接着、鋳造、溶融、切削、研磨など多岐にわたる技法を用います。)

講評会にて学生が発表した作品の一部をご紹介します!

全日制コースの作品

レンズが重なったような不思議な視界が楽しめるという作品。何枚かの板に丸い凹みを彫り、貼り合わせてひとつの塊にしています。

トランプタワー。タイトル「今にも」

板ガラスを溶かして作ったグラス。

サギングと呼ばれる技法を用いて作っています。石膏などに丸い穴を空けて、その上に板ガラスを設置して電気炉で加熱すると、ガラスが穴の部分だけ下に垂れていきます。良いタイミングで加熱をストップ。温度や加熱時間の繊細な調節が必要な技法です。(板ガラス講師の安田先生もよく作品に使用されています。先生の作品はこちら

サギング後、底を平らに削ります。使用するうえで、安定感は大事です。

水平を出すのに少々苦戦しましたが最終的にはきれいに平らになりました。

何の変哲もないグラスに見えますが、多くの時間と労力がかけられています。

こちらは作品名「バタフライエフェクト」
スマホ用スピーカーです。蝶々の上の部分にスマホを差し込み、音がよく響いてスピーカーのような効果が得られます。充電ケーブルを出せるスリット付き。

制作途中の風景。板をどう重ねたらより音が響くか、実験を重ねました。

実際にスマホを入れて音楽を流した動画をInstagramにアップしています。ぜひご覧ください!

好きな芸能人のシルエットです。ドレスに板ガラスのかけらを用い、顔と腕はサンドブラストして(砂を高圧で吹きつけてくもらせて)います。

抽象的なクリスマスツリー。

ハナアブの幼虫が水の中にいる様子を模した作品。

タイトルは「思い出」だそうですが、なぜかというと昔水槽の中にハナアブの幼虫が泳いでいるのを好んで眺めていた思い出があるからだそうです。手のひらに好きな思い出を閉じ込めているようで素敵です。

ガラス板を複数枚丸く切り、それぞれにハナアブの形を削ってから貼り合わせています。

ライトアップするとこんな感じです↓

歯です。

*マークは虫歯だそう。

水槽です。

買えばすぐに手に入る水槽ですが、自分で作ってみると非常に労力のかかるものです。

何度か貼り付けに失敗したようですが、何とか講評会に完成品を出せてよかったです!

以上、ほんの一部ではありますが全日制の作品紹介でした。

夜間コースの作品

夜間コースのみなさんも毎日お仕事終わりに一生懸命ガラス制作をしました。その成果をご覧ください。

夜間基礎科1年生の作品

小さな小さな池!

はしおき。左半分は板ガラス積層、右半分はパートドヴェールで作ったもの。接着面を平らに削り、接着剤で貼り合わせました。

アクセサリー入れ。課題のキューブづくりで出た端材を利用して作りました。

サギング(電気炉に入れて板ガラスをたわませる)にチャレンジしました!

そして気になるこちらの作品

タイトル「ところてん」

板ガラスを細く切って電気炉で焼きました。電気炉の温度が高すぎると一本一本の角が丸くなりすぎてしまいますので、ちょうどいい温度を探ることが大事です。
良い硬さに焼けてよかったです!

夜間基礎科2年生の作品

2年生は、去年の初めての板ガラス授業での制作を踏まえ、より応用的で自分らしい作品を追い求めました。

上層は板ガラス(3mm厚の積層)、下層は天然石。

石という不透明なものと合わせることで、ガラスの持つ独特の存在感が引き立ちます。

3mmの板ガラスを貼り合わせています。5mmを使用した方が切断や貼り合わせの回数は減りますが、あえて3mmを使用して積層面の段を細かくしました。その結果、年輪のような神秘的な雰囲気が醸し出されています。

Instagramに、動画をアップしています。ぜひご覧ください。

フュージング(カケラを溶かして融合させる)とスランピング(型の上にガラスを置いて溶かすことで、求める形に曲げる)という技法を利用しています。

皆さんお仕事をしながらにもかかわらず、毎晩しっかり集中して素晴らしい作品を作り上げました。1年生は、来年より応用的な板ガラス造形をやっていきます!2年生はこれで板ガラス終了。お疲れさまでした!

たくさんの成果

全日も夜間も、それぞれ個性にあふれる作品ができました。

切断・接着・積層だけでなく、熱を加えて形を変える技法にも果敢にチャレンジする学生が多く、新しいことを求めるその姿勢には先生からも高評価を頂きました。

今年の授業は終了しましたが、今後も常識にとらわれない板ガラス作品がたくさん生まれることを祈ります!

▲安田先生今年もご指導ありがとうございました!

 


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是非、ご都合の良い日時や体験してみたいガラス技法によって参加回を選んでみてください。

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~開催スケジュール~

校内ツアー(約30分)

学校説明(約30分)

〈ガラス体験※回によって変わります〉

質疑応答

個別相談

2024年12月22日(日)11:00~16:00※休憩1h〈体験内容は決まり次第お知らせ〉

体験内容は未定です。決まり次第ホームページでお知らせします。

【昼の部】2025年1月17日(金)14:00~17:00〈吹きガラス体験〉

当日吹きガラス体験付き!(プログラム時間内)
全日コースの学生が作業している様子も見学できます。

【夜の部】2025年1月17日(金)18:30~20:30〈アクセサリー&箸置き体験or無料体験チケット〉

選べるプレゼント♪
①当日アクセサリー&はしおき作り体験(プログラム終了後30分程度)
②5種から選べる無料体験チケット※
夜間コースの学生が作業している様子も見学できます。

【昼の部】2025年2月20日(木)14:00~17:00〈吹きガラス体験〉

当日吹きガラス体験付き!(プログラム時間内)
全日コースの学生が作業している様子も見学できます。

【夜の部】2025年2月20日(木)18:30~20:30〈アクセサリー&箸置き体験or無料体験チケット〉

選べるプレゼント♪
①当日アクセサリー&はしおき作り体験(プログラム終了後30分程度)
②5種から選べる無料体験チケット※
夜間コースの学生が作業している様子も見学できます。


※5種から選べる無料体験チケットについて

後日お好きな日時で無料でガラス体験ができるチケットをお渡しします。
オープンキャンパス参加後、「体験教室ページからお好きな体験をメッセージ欄に「OC無料体験」とご記入の上ご予約ください。

《無料体験チケットで選べるガラス体験》
1.吹きガラス体験
2.江戸切子体験
3.サンドブラスト体験
4.はし置き&アクセサリー体験
5.とんぼ玉体験

体験当日は無料体験チケットを忘れずにお持ちください。
時期によって休止している体験もございます。詳しくはお問い合わせください。

 


~オープンキャンパス参加方法~

お申し込みフォームから申し込んでください。

東京ガラス工芸研究所からメールが来ますのでご確認ください。
※メールが届かない場合、申し込みにエラーが生じているか、東京ガラス工芸研究所からのメールが弾かれている可能性があります。お手数ですがお電話にてお問い合わせください。(TEL:03-6715-8670 平日10:00~19:00)

当日、開始時間までに東京ガラス工芸研究所にお越しください。スタッフがお部屋へご案内します。


たくさんの方にご来所いただけることを、スタッフ一同楽しみにしております。

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