ブログ

BLOG
2022.12.23 ガラス工芸講座吹きガラス

吹きガラス講座はどんなところ?

初めて溶けたガラスを見る初心者の方から、経験者まで受講することができます。講座生の年齢は20~60代と幅広く、男女比も半々です。

★★★★ 初めてガラスに触れる方 ★★★★

(1)ガラスを巻きとる
初心者の方は、まず道具の説明を受けて、竿にガラスを巻きとることが最初の作業です。
初日から2日間程度は、ガラスを巻き、丸くする練習などを行います。

(2)ぺーパーウエイト
ガラスを整える練習としてペーパーウエイトが仕上がります。
※この頃に、ガラス加工もお教えいたします。

(3)コップ作りの練習
3日目頃からは、コップ作りの練習がスタートします。
必ず何回目で次の課題へ進みますという決まりはありません。一人一人の進歩にあわせて進むので、安心して取り組めます。

(4)コップが仕上がりました
ご自身で納得のいくコップが作れるようになるまで練習に励みます。
徐々に様々な器に挑戦していきます。

★★★★ ご経験者 ★★★★

経験者は、作りたいものを自由に制作できるよう講師がアシストのお手伝いをします。講座は何年でも通うことができ、現在10年以上通われている方も沢山いらっしゃいます。
作ることが楽しみとおっしゃられる方が多いですが、作品展などを目指し日々制作に取り組む方もいらっしゃいます。
また講座生は、すみだガラス市や風鈴市へご自身の作品を出品することができます。

イタリアンテクニック

デザイングラス

ケイン制作

ケインでグラス制作

★★★★ 丸型グラスの作り方 ★★★★

(1)色をつける
溶解炉の中に溶けているガラスを吹き竿に巻きとったら、好みの色ガラスの粒(フリット)をつけます。
グローリーホールで色ガラスを溶かしてなじませます。

(2)下玉をつくる
色ガラスがなじんだら、紙りん(濡らした新聞紙)で形を整え、息を入れて少し膨らませます。

(3)ガラス2回目を巻く、形を整えてブローをする
下玉に、2回目のガラスを巻きとります。これで、グラスが作れるガラス量になります。
紙りんで形を整えたら、息を入れて膨らまし、好みの大きさにしていきます。

4)くくりを入れる
大きさと長さが決まったら、ジャック(はし)を使い、竿とガラスを切り離すためのくくり(くびれ)を入れます。

(5)底をつくる
木ごて(木の板)を使って、グラスの下半分の形を作ります。ここが、コップの底の部分になります。

(6)ポンテをつける
アシストの方にポンテ竿を持ってきてもらい、ポンテ竿にガラスを移し替えます(もとの竿から切り離す)。

(7)口元をあたためる
ポンテ竿に移し終わり、新しくコップの底に竿がつきました。
次は、コップの口になる部分を作るためによく温めます。

(8)口元をひろげる
グラスの口元を作るために、ジャック(はし)を使って上半分の口を広げます。

(9)形を整える
好みの形に整えたらコップの完成です。

10)竿から落とす
水で急冷し歪みを入れたところで、 竿からコップ落します。

(11)除冷炉に入れる
500℃の除冷炉に入れ、1日かけてゆっくりと冷まします。

(12)完成しました
翌日、常温になった除冷炉から取り出しました。完成です。

関連記事
ピックアップ
カテゴリ一覧