上村 利憲
第32期生
私がこの研究所に入学したのは35才という年齢になってからでした。
それまで社会人としてガラスとは無縁の仕事をしガラスの経験や知識ばかりか美術の経験すら皆無の私が研究所のカリキュラムについていく事ができるのか、そもそも入学することができるのか、研究所の存在を知り入学願書を提出するまでにはとても悩み迷いました。
しかし私の不安は全て杞憂でした。
入学すると1年目からほぼすべてのガラスの技法を学べるほか、ガラス工芸史や工芸論といった基本的なことから学ぶことができます。そしてこの研究所には様々な経歴の持ち主や経験者、未経験者、幅の広い年齢層の人達が集まっています。
「ガラスを学びたい」、その思いさえあれば受け入れてくれる。この学校が決して人が絶えない理由はそこにあると思います。